【23.1.8 PM8:00 追記】ひろがるスカイ！プリキュア 声優予想
皆さん明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
年末年始のお休み中ヒマだったので、「ひろプリ」の声優予想をしてみました。
次期プリキュア声優予想はお遊びのようなものです。あんまり本気にはしないでください。4～5人候補を挙げて一人でも当たれば御の字といった程度の遊びです。話半分の気持ちで楽しんで頂ければ幸いです。
はじめに
ところで何故そんなに予防線を張るのかというと、プリキュア声優予想は至難の業であるからです。プリキュア声優はオーディション制とされています*1。前作のように錚々たる声優陣が名を連ねる年もあれば今作のように完全新人声優が主人公に大抜擢という年もあり*2、昨今の活動量だけでは中々推し量ることができないものです。
そんな当てずっぽうになりかねないプリキュア声優予想の目安となりそうなファクターはあるのか？以下にまとめてみました。
4つの視点
1.「ひろプリ」という作品の性質で考える
まずはおさらいがてらに過去5年のプリキュア声優を振り返ってみましょう。表には当時所属していた事務所を併記しています。
さて「ひろプリ」こと「ひろがるスカイ！プリキュア」は第20作目、つまりプリキュア放送開始20周年ということで放送開始前から既に様々なイベントの開催や記念グッズの発売等が決定しています*3。
「そんな記念すべき作品なのだから超有名声優の抜擢とかあるんじゃないの？」と思ってしまいがちですが、表の2014年と2018年の欄を見てください。
2014年「ハピネスチャージプリキュア」は10周年記念、2018年「HUGっと！プリキュア」は第15作記念として放送された作品ですが、声優起用という点では必ずしも主役級を歴任してきている声優で固めているという訳ではありません。記念作品においてもオーディションの体制を貫いているのでしょう*4。
よって20周年だからといって超有名声優がプリキュアに出演するかと言われればそうとは言い切れず、例年通り新人声優を起用する可能性も十分考えられると予想しています。
2.声優事務所で考える
話を歴代声優一覧表に戻しましょう。オーディション制といえども、少々気になる点は幾つか存在します。
ざっと見てよく分かるのは特定の事務所からの輩出が続いている点です。大沢事務所所属声優は過去5年中3年も起用されており、その顔触れも日高里菜、井口裕香、茅野愛衣と実績充分な声優が満を持しての登場です。当事務所の実力ある声優は要チェックでしょう。
それよりも何よりも際立っているのはメインであるピンクキュア役をプロ・フィット所属声優がなんと3年連続で射止めているという点です。
じゃあ「ひろプリ」もプロ・フィット声優から1人出るんじゃないの？と早合点してしまいたくなるのですが･･････ご存知の方も多いと思われますが、2022年3月末を以て当事務所は既に閉鎖しています。
となると、プロ・フィット所属声優の多くが移籍したラクーンドッグから次なるプリキュア声優が誕生するのか？本当にラクーンドッグ声優が来年のピンクに選ばれようものなら何だか非常に露骨なものを感じざるを得ないところはありますが、これも一つの重要な要素として頭に留めておきましょう。
3.芸歴で考える
前述した通りですが、プリキュア声優に芸歴はほとんど関係ありません。特に「デパプリ」はこの傾向が非常に顕著で、中堅～ベテラン声優で新人声優を囲うような構図となっています。
更に過去5年を振り返ってみても、何故かピンクキュアの新人声優率は非常に高いのです*5。ファイルーズあいは現在アニメにゲーム、ドラマとそのフィールドを問わず八面六臂の大活躍を見せていますが、「トロプリ」出演決定当初で芸歴はまだ3年目でした。
この新人声優抜擢傾向は非常に意図的なものを感じるところではあります。プリキュア声優で最も予想が難しいのは何を隠そうセンターのピンクなのかもしれません。
これとは裏腹に、追加戦士は中堅～ベテラン声優が担当するのがほぼ既定路線と化しています。そもそも追加戦士になるべきキャラクターは物語の序盤からすでに何らかの形で登場しており、前半のクライマックスにおいては中心人物になるケースが殆どです。
物語を大きく動かしていくキャラクターであるからこそ、実績のある声優を抜擢するということなのでしょう。この傾向も「ひろプリ」でも継続していくことに違いありません。
4.過去作への出演歴で考える
ちょっと前までのプリキュアでは前作のモブ～準レギュラーキャラ担当声優が次作でプリキュア声優へ昇進？するケースというのは多々見られました*6。ここ最近はプリキュア未出演でも、というケースが増えてきているように感じますが、実際のところはどうなのでしょうか？以下の表にまとめてみました。
過去5年23人中6人、今作は過去作出演歴のある声優が誰一人としていない年となってしまいましたが、例年少なくとも1人はこの手の声優が抜擢されていることが分かりました。
また、プリキュア声優に選ばれるまでの流れとして
- モブ、ゲスト、妖精キャラクターとして頻繁に起用された翌年にプリキュアの座を射止めるパターン（花守ゆみり、依田奈津、引坂理絵）
- ストーリー終盤や劇場版で重要なキャラクターを演じ、数年経た後にプリキュアに選ばれるパターン（石川由依、悠木碧、安野希世乃）
以上の2通りがあるようです。
後者はともかく前者の場合、1年通してプリキュア制作の現場を身近に経験しているからこその差というものも出るのでしょうか。今作における同様のキャラを頻繁に演じた声優は、押えておいて良いかもしれません。
5.ここまでのまとめ
以上に述べた予想ファクターを以下にまとめます。
- 20周年記念作だからといって大物が来るとは限らない？
- ここ数年は大沢事務所が来ている？
- ラクーンドッグ所属声優は要チェック？
- ピンクは新人、追加戦士は中堅～ベテラン声優？
- 今作のモブ、妖精キャラ担当声優にも注目？
これに基づいて来期プリキュア声優を予想したのがこちらです。
「ひろプリ」声優大予想
◎ 長谷川育美
○ 島袋美由利
▲ 鬼頭明里
△ Machico
△河村梨恵
◎長谷川育美
代表作：「ぼっち・ざ・ろっく！」喜多郁代
元プロ・フィットのラクーンドッグ所属声優。今作ではレシピッピ役を筆頭に1年間帯同。ここ数年は深夜アニメを中心にメインキャラを担当することが多くなり、今後益々注目されるであろう声優の一人ですが、例年の傾向に則ってプリキュアを射止める可能性はあるんじゃないかと考えています。
〇 島袋由美利
代表作：「ゆらぎ荘の幽奈さん」湯ノ花幽奈
「キャロル&チューズデイ」キャロル
こちらは大沢事務所所属声優。長谷川育美と共にレシピッピ役を1年間ローテーションしていました*7。ファクター通りにプリキュア声優が選ばれるのであれば、そのうち1人は長谷川か島袋のどちらかは来るのではと予想しています。
▲ 鬼頭明里
代表作：「鬼滅の刃」竈門禰豆子
「まちカドまぞく」千代田桃
元プロ・フィットのラクーンドッグ所属声優。プリキュア出演歴はありませんが、泣く子も黙る竈門禰豆子役で（声だけなら）お茶の間でも広く知られています。もし人気にあやかってみるならば2023年がチャンスでしょう。
代表作：「ウマ娘 プリティーダービー」トウカイテイオー
「アイドルマスター ミリオンライブ！」伊吹翼
プリキュアとの関わりは2017年のプリアラにてキュアジェラートこと立神あおい憧れのロックシンガー、岬あやね役を演じたのが始まり。2020年からはプリキュア主題歌歌手として活躍していましたが、2022年はプリキュア主題歌ベストアルバムをリリースし、事務所も移籍*8と非常に大きな動きが見られた1年となりました。もう一つ大きな話も同時進行しているとしたら今年か来年かもしれないと考え連下に。
△河村梨恵
代表作：「少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん」芦屋アシベ
今年1年長谷川、島袋と共にレシピッピ声優ローテを組んだ1人。ファクターに沿うならば上位予想でも良いのですが少年系キャラが得意分野であり、プリキュア声優になるイメージはイマイチ沸かず。しかし、来年ボーイッシュキャラがプリキュアになるのなら可能性は十分あると見て予想に組んでみました。
代表作：「アイカツ！」霧矢あおい
「アイドルマスター ミリオンライブ！」最上静香
ファクターもクソもない個人の勝手な妄想なのですが、5年位前から田所あずさはいつかプリキュアをやるんじゃないかという全く根拠のない予想をしていました。アイカツとプリキュアどっちにも出てる声優も増えてきたし、もう出てもいい頃でしょと言いたいのですが何の根拠も無いので☆印。
「東京リベンジャーズ」橘日向
正直今までプリキュアに出るイメージが全く沸かなかったのですが、今年のデパプリにてマイラ王女役で出演していたのを見て翻意しました。とにかく売れに売れまくっているので今年すぐ出るかどうか微妙ですが、5年以内のプリキュア出演はあると思います。一応、注の印を打っておきます。
おわりに
5つの予想ファクターに従う形でプリキュア声優を予想してみましたが、どうでしょうか。ここまで考えておいてアッサリ全外しも考えられるのが声優予想というものです。頭の片隅にも無かった新人声優や吹き替えが主戦場の声優*9を抜擢する可能性も十分考えられます。予想にキリが無くなってしまう前に、この辺りで筆を置かせてください。
明日8日の9時には全てが分かるでしょう。固唾を飲んで、見守ります。
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23.1.8 PM7:00 追記
さて、記事公開から8時間後の話です。
午前8時の各ネットニュースでの報道を以てひろプリの声優が発表されました。
そして無情にも、
予想は全てハズれました
ここまでもっともらしいファクターを5つも考えておいて華麗に全ハズしをブチかましてしまい、3連休中日で新年初ニチアサを迎えたゴキゲンな早朝にもかかわらず、何だか切ない気持ちになってしまいました。
今年の声優は結局どのような布陣なのか、ファクターとはどう異なっているのか、冷静になった今一度振り返ってみたいと思います。
過去5年分の声優一覧表にひろプリ声優の欄を追加しました。放送前なのでこれからどうなるかは全く分かりませんが、プリンセス・エル役の古賀葵も一応欄外に付記しています。
まず一番のびっくり＆反省ポイントはセンターがピンクじゃないことです。皆さんご存知の通り無印のイメージカラーは黒と白であった*10のである意味先祖返りとも言うべき事態ですが、まさか20作目のタイミングでこのアイデアを起用するとは思いませんでした。ある意味この時点で予想はハズれていたようなものです。
そしてもう一つのびっくり＆反省ポイント、既に多くの方々や本人も言及していますが、加隈亜衣がプリキュアになったことです。
というのも、加隈亜衣は既にヒーリングっどプリキュアにてパートナー妖精ラビリンの声を担当しています。これは一部のファンの間で勝手に言われてきたことですが、「パートナー妖精役の声優はプリキュアにはならない」という説がまことしやかに信じられていました。
しかし加隈亜衣がキュアプリズム役を演じることが決定したことにより、この説は崩壊しました。
そもそも前例が存在しないことやプリキュアとは違い妖精だと男性声優も起用される*11こと、女性声優でも大ベテランが起用される作品が多い*12ことから自ずとそう見えるだけの説なのですが、何の疑問も感じずネットの噂を信じ切っていたのは大反省です。
来年以降は東山奈央（パフ）や白石晴香（ラテ様）のプリキュア抜擢も大いに可能性ありと言えるかもしれません。
他に反省しないといけないポイントと言えば、声優事務所に拘って予想してみましたが皆目見当違いでした。ラクーンドッグ声優も大沢事務所声も現時点ではまだ選ばれていません。前作出演声優も予想の一助としていましたが、それこそ今のところ加隈亜衣だけです。
予想のファクターは現時点で崩壊寸前ですよ？どうするんですか？
でも、すんでのところで崩壊し切っていないのですよ。それはどうして？
そうです、まだ担当声優が発表されていないプリキュアがいるのです。
ひろプリは既に追加戦士？として（りんちゃんさんの妹分みたいな）キュアウイング、（他の3人よりちょっとお姉さん？みたいな）キュアバタフライの登場が予告されています。
この2人については現在のところ変身後の名前だけで一体何者なのか謎に包まれており、勿論声優も発表されていません。真面目そうなボーイッシュ系、テンション高めなギャル系とこれまた正反対な2人に見えますが、声優が発表されていない限り予想はどうなるかまだまだ分かりません。改めて固唾を飲んで、見守ります。
声優の話はこの辺までにしておいて、ひろプリのあらすじを読んでみますと「空の国に住む女の子が攫われてしまった幼い王女様を追うも、うっかり人間界に迷い込んでしまった」ところから物語は始まるようです。初めての人間界で途方に暮れるソラの前にましろが現れ、なんやかんやがあって2人はプリキュアに目覚めるのでしょう。
舞台設定やイメージカラーは無印とは大きく異なりますが、今まで交わる事の無かった2人が出会ってしまうことで物語が動き始める、いわゆる「ガール・ミーツ・ガール」というのは無印から続くプリキュアの王道です。物語の設定上ではソラを主人公としていますが、視点を変えればある日突然異世界人と出会ってしまい日常が大きく変わっていくましろの物語としても楽しめる作品となりそうです。
一方デパプリもフェンネル改めゴーダッツ様との最終決戦を前にして物語はいよいよ佳境となりました。来週はレシピボンが遂に発動、世界中の料理が失われるという怒涛の展開に入ります。ブンドル団のアジトで絶体絶命の危機に陥ったキュアプレシャス達はコメコメの力で命からがら脱出に成功しますが精根は尽き果て、他のプリキュア3人もシナモンやセクレトルーの看病に付きっきりで４人全員戦うことは出来ず、戦局は最早絶望的です。
プリキュアそして地球が窮地に陥ってしまうのは毎年の恒例行事なのですが、ここからどうやって復活し、敵を改心or浄化へ持っていくのか？プリキュア最後にして最大の見どころが待ち受けています。
1月というのは来期プリキュアへの期待が情報解禁と共に膨らんでいくのと同時に、現行のプリキュアが終わってしまう寂しさが心の中を寄せては返す複雑な月です。ひろプリへの期待も膨らませつつ、残すところあと3話となったデパプリの物語を最後まで楽しみたいと思います。
おわり
*1:過去のプリキュア声優の放送開始インタビュー等からオーディションが行われていることが分かります
*2:このあたりの話は後述します
*3:東名阪での「プリキュア展」開催、今秋の20周年記念映画公開等
*4:とはいえ、ハピチャの声優陣は今見ても非常に豪華ですし、HUGっとでの田村ゆかり大抜擢は度肝を抜かされましたが
*5:ヒーリングっどの悠木碧は例外として、この傾向は少なくとも2016年からずっと続いています
*9:どちらかと言うとサブキャラでこのパターンが多いのでファクターには加えませんでしたが、実際にここ数年はアニメよりも吹き替えで活躍する声優がプリキュアに主演するケースが増えています。キュアスパイシー/芙羽ここね役の清水理沙も、アリアナ・グランデやエマ・ワトソンの吹き替えを担当する等アニメよりも吹き替えが主戦場です。
*10:黒をモチーフにしてしまうという過去の女児アニメに対するアンチテーゼ
